HOME > 教材案内 > 教材案内 『竹内巨麿伝 デハ話ソウ』

書籍教材のご案内

『竹内巨麿伝 デハ話ソウ』

 ●著者:竹内義宮
 ●発行:1971年(昭和46年)11月22日
 ●頁数:277頁
 ●価格:8,500円(税込)
 ●送料:500円
 ●寸法:21.5㎝×15.4㎝×2㎝

竹内巨麿(前々管長)の千日修行の記録と、戦前特高の弾圧により神宝4千点の失われた裁判の上告記録。

販売のお問い合せLinkIcon

『デワ話ソウ』序文

これは私の父、竹内巨麿の生い立ちの記である。

竹内家に伝わる文書、本人がいろいろな機会に書き残した断片的な記録や覚書、その他、明治末期の文筆家長峯波山(ながみねはざん)ほかの諸賢が断片的に発表した談話筆記や著書などに基いて、この書を編纂した。

父は幼名を庭田重驚(しげたか)といい、竹内家の養子となって竹内巌太郎重驚(いわたろうしげたか)となり、後年に巨麿(きよまろ)を名乗った。

昭和41年1月27日、95才でその数奇な運命と波澗に満ちた一生を閉じた。

大正元年8月5日の日付で明治の碩学関戸覚蔵(せきがくせきどかくぞう)氏は父の半生について
「竹内先生幼少に在りて実母不幸にも凶賊(きょうぞく)に害せられ、無限の艱難辛苦(かんなんしんく)を経て長ずるに及び、僚慨憤起(こうがいふんき)武術の修行に志し、九郎義経(くろうよしつね)の先蹴(せんじゅう)を踏み鞍馬山(くらまやま)に攀事(よじ)入り、火食(かしょく)を断ち岩石(がんせき)に据(きょ)し、沈思静修(ろんしせいしゅう)これを久(ひさしゅう)うして悦惚神(こうこつかみ)と相見(あいみ)し、神伝(しんでん)を得て奇術(きじゅつ)に通じ、宿志(しょくし)を果さんがため山を出て、諸国を遍歴(へんれき)、常陸多賀郡(ひたちたがぐん)に来り仇人(あだひと)の病死を聞き、是(これ)より一意神道(いちいしんどう)の拡充に努力し、居を磯原駅にト(ぼくう)して天津教会(あまつきょうかい)を創設し、現在信徒数数千を以(もつ)て算(かぞ)ふる至(いた)る」
と書いている。

いまのこの一代記を出版するに当って、前編を出生より、茨城県磯原に神殿造営までとし、後編を其後の活動及び、裁判事件上告記録、そして昭和40年逝去までとした。

なお、用語や表現などについては、つとめて父の方言まじりの普通の話しぐあいを主にしてまとめ、読み易くするため、多少漢字や仮名使いなどを改めました。

これによって、精神修養と、全人類の開眼への道しるべとなれば幸と思います。

昭和46年9月

著者

改定新版によせて

今般御要望により『デワ話ソウ』を改定新版として、発行いたし、特に裁判の記録に力を入れて掲載して当時の裁判はいかに無謀なものであったかを、思いおこしていただきたい。

元天津教(現皇祖皇太神宮)は前管長巨麿翁が鞍馬山で修業後、故ありて磯原に居を定め、宗教活動に入った。

竹内家には古文書や資料類が多く、特に皇統譜には、神武以前の記録が多くあり、この歴史記録が各方面に広まり、皇族、陸海軍の将校、外国の高官等も続々と、おとずれるようになり、大発展をなしたのである。

また、英国のジャーナリストである、ローランド・G・グールド氏が通信社に発表した『キリストが日本に埋そう葬されている』が欧米諸国に大反響を呼ぴ数多くの外人記者等が、神宮に訪れるようになった。

このころ宗教弾圧がさかんになり、昭和11年不敬罪の罪により父など関係者が検挙されたのである。

水戸地方裁判所及び控訴院(東京高等裁判所)の判決は、何れも有罪であった。

父は大審院(最高裁判所)に、別記上告趣意書を以て控訴したのである。

この上告記録は大審院の公文書でありこの記録は、原始日本文化の存在、原始日本語の存在、日本固有文字の存在、原始日本文化発生の起源、神代御陵の存在、神社、御神体、御像などについて客観的な文献、資料および調査研究をもとに論じて、日本固有の言語、文化、文化物、習慣などの存在を論証し、竹内家に代々伝わる御神宝と古文献の重要性と妥当性を分析したものである。

さてこの上告の後、昭和19年にこの事件は裁判所の権限をこえた宗教上の問題であるとの理由で三宅大審院長の”無罪”の最終判決が下されたのである。

ただこの間に大審院が証拠として押収保管していた4000点に及ぶ神宝等が、裁判所の空襲にあい、焼失したことが、かいえすがえすも残念である。

皆様この上告趣意書を熟読いただき前管長の誠をおくみとりいただきとう存じます。

尚この出版に関し校正等、御協力いただいた上杉滋様、高坂勝己様に心より御礼を申し上ます。

平成5年11月

著者

『デハ話ソウ』目次

前編

1.出生
2.実母の遭難
3.竹内家に入る
4.腕白(わんぱく)時代
5.武者修行
6.村民の同情
7.遊女に学ぶ
8.田舎女の恋に叱る
9.お化け退治
10.膝(ひざ)にきず
11.遊女に敗れ神の声を聞く
12.毒殺を免(まぬがれ)れ遊女に勝
13.川尻秀子のこと
14.養父の死と養母の離縁
15.養祖父三郎右衛門の死
16.東京へ鹿島立ち
17.東京から京都へ
18.京を経て鞍馬(くらま)へ
19.再び東京の住込奉公
20.二度目の鞍馬決死行
21.百日の修行をおえ奥山大悲山へ
22.山中での旅人と農夫の出合い
23.奥山に美人現る
24.神歌(みうた)を次々と授(さず)かる
25.三人の猟夫と三人の旅人とのこと
26.老人の神伝と断崖でのいましめ
27.猟夫との出合いに不覚をとる
28.天狗や仙人に神歌を授けられ修行いよいよ進む
29.再び猟夫と僧侶現わる
30.神霊と熊と巡礼
31.千日の修行があと50日になった
32.いよいよ出山近くなったが、うれしさのあまり
33.千日が来た
34.出山近し
35.鞍馬大悲山の山籠を果たし京都へ
36.京都から大阪へ
37.仇を求めて諸国を探る
38.久しぶりの東京
39.仇敵(きゅうてき)を追って常陸(ひたち)へ
40.仇敵を病没後に発見
41.皇祖皇太神宮天津教設立へ

後編

42.皇祖皇太神宮設立のその後
43.主なる神宝拝観者と参拝者
44.弾圧
45.竹内巨麿に対する神宮神祠(しんし)不敬(ふけい)被告事件
・上告趣意書(じょうこくしゅいしょ)
 ・上告理由第一点
  ・第一、原始日本文化の存在
  ・第二、原始日本語の存在
  ・第三、日本固有文字(所謂神代文字(いわゆるかみよもじ)の存在
  ・第四、原始日本文化発生の起源
  ・第五、神代御陵の存在
  ・第六、神社
  ・第七、御神体
  ・第八、御像(みしるし)
 ・上告理由第二点
 ・上告理由第三点
 ・上告理由第四点
 ・上告理由第五点
 ・上告理由第六点
 ・上告理由第七点
 ・上告理由第八点
 ・上告理由第九点
 ・上告理由第十点
 ・上告理由第十一点
 ・上告理由第十二点
 ・上告理由第十三点
46.父の終焉(しゅうえん)